自作磁気式ロータリエンコーダ

大学は春休みまっただ中ですが、機械研のメンバーは毎日頑張ってます。

今日の話題はロータリエンコーダという部品の自作です。

ロータリエンコーダというのは、モータのような形をしていて、軸を回すと写真のようにカクカクの電気信号を複数送り出すものです。(CW:時計まわり、CCW:反時計回り)



この電気信号で軸の回転角度と方向を読み取ります。これで例えば車輪のついた軸の回転角度を測れば、タイヤの半径と掛け合わせて(l=rθ)、車体の移動距離などを知ることができます。

さて、そんなロータリエンコーダですが、購入しようとすると、なかなか使えるものでも1コ5000円~くらいで、いいものを使おうとすると2万円~5万円くらいかかります。

学生には出しづらい金額なので、自分たちで作ってしまおうということになりました。

ちょうどこういう目的のためのICがあり、これを使って作ることしました。このICは1コ1000円くらいです。

ICの上で磁石を回すと、上の写真のような電気信号が生成できるわけです。



ちなみにこのICの実物はこんなもの。1円玉よりずっと小さいです。はんだ付けが大変ですが、機械研的にはまだ余裕の大きさです。


これの上で磁石を回すため、こんな感じのものを作りました。(横断面図)
金属の車軸にプラスチックで作った支持具をはめ込み、磁石を固定します。






磁石付車軸(写真の中央下寄りの白いものがそれです。)を本来はドリルを回す機械にセット。ドリルを回す要領で磁石を回すと、まあ使えそうな波形が生成されます。





このように、キカイは自分で作り出せ!をモットーに、機械研では高価な部品、手に入らないような部品を自分たちで製作しています。

また、ICを取り扱っていることからも分かっていただけるかと思いますが、機械研はロボットだけでなく、ロボットを制御する電子基板の作成、また、それに乗っているコンピュータを動かすためのプログラミングも行っています。

機械系の学生だけでなく、電気系、情報系の学生もガッツリ楽しんでいただけますので、もし興味があるなら新歓にお越しください!お待ちしております。

(y.m)

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